にわか仕込みの護身術でも、いざという時には役に立つのかも
という幻想は、捨てたほうが身のため?!
あなたは知っていましたか?
いくら道場や教室で、護身術もどきの小手先芸を学んでも
いざ、という差し迫った時には、まったく役には立たないのだ
ということを・・・。
それどころか、かえって被害を大きくする可能性も、あるってことを
ご存じでしたか?
にわか仕込みの護身術が、実用的にはまったく役に立たないのは
いったい、なぜなのか?
実用面で、どういう護身術だったら、とっさの時に役に立つのか?
あまり語られることのないそれを、これからお伝えしたいと思います。
とっさの時に実用的に役に立ち、もっともパフォーマンスを発揮する
身体の動きは、実は小手先始動で始まる身体の動きではなく
動物としての防御本能により、身体の基幹部から無意識に生み出される
エネルギーを活用して動く身体こそ、もっとも効率的で最大の
パフォーマンスを発揮できる身体の動きなんですね。
これは、野生の動物の動きを観察してみれば
すぐにでも簡単に理解できることなんですね。
野生における彼らの躍動的で力感溢れる動きには、一切の無駄がなく
この世に生きる種として備え持つ機能を、余すことなく発揮して
思う存分生きているわけですね。
彼ら野生動物の生み出すパフォーマンスや肉体そのものも
自然界に存在する存在として、実に惚れ惚れするほど見事で
その均整のとれた姿態は芸術的ともいえるほどの機能美を
私たちに感じさせてくれますよね。
これは私たち人間界の、オリンピック選手やスポーツ選手である
一流アスリートたちにも共通していえることなのですが
実に美しく、機能美に溢れた身体と身体動作を感じ取ることが
できると思います。
こうやって考えてみると、同じ動物である私たちは
自然界に存在する動物たちの生き様と本能から学ぶべきものが
たくさんあるのではないでしょうか?
私たち人類の祖先たちが、脈々と残し伝えてきたDNAにも
自然界の動物たち同様、残し伝えられたものがあるはずなんですよ。
護身術をふくめ、私たちが危険や暴力被害から身を護るときの
とっさの動きにも、その本能を活用すべきだと思うのです。
それが私たちの中に潜む遺伝子を呼び戻し、思いもかけない
パフォーマンスを発揮する秘訣なんですね。
なので、現代に活きる私たちが学ぶべきなのは、どう考えても
小手先芸ではなく、肉体基幹部の深層筋群や、筋膜・筋骨・関節部の
有機的な働きの質を高めることで得られる、若さキープや敏捷性アップ
体力強化や老化防止など、本質的な身体機能活性化が肝要だと
導き出せるのですね。
現代社会で出くわす様々な危険や、いきなりの理不尽な暴力被害から
身を護る間に合わせの護身術といえども、そこに重点を置くべきだと
考えます。
昔から伝えられている文献をひもとくと、剣術の達人たちは
十八番とも言える剣術の刀を使わなくても、素手でも驚くほど
とても強かったそうです。
昔の剣術の達人たちが、剣も持たずに素手で闘ったとしても
驚くほど強かったのは、なぜなのでしょうか?
このまぎれもない事実が物語る身体操作の神髄を理解すれば
自ずと答えが導き出されてくるとは思いませんか?
彼らは、長い年月の剣術修行で培われた、異次元の身体操作や
肉体基幹部の身体機能活性・強化があってこそ、効率的で
最大の肉体パフォーマンスを発揮できていたのでしょう。
まさに野生の動物なみの肉体進化を遂げたのですね。
肉体進化というよりは、本来備え持っていた身体機能を
呼び戻し、開花させたというほうが、わかりやすいかもしれません。
このことを理解すると、現代社会に渦巻く危険や
暴力被害から、自分や大切な家族を護るために必須とされる
危険に溢れた現代社会の護身術とは、いかにあるべきか?
を考えるヒントが浮かび上がってきます。
そして学ぶべきなのは、肉体の蘇生法なのか?
活性法なのか、強化法なのか?
あるいは技法としての「術」なのか?
もし、術であるならば、いかなる護身術なのか?
冷静に考えると、それらの答えは容易に導き出せるのです。
ただ問題は、現代護身術としてあるべき理想的な護身術が
誰にとっても、いつでも身近で学ぶことができるのか?
ということに行き着きます。
特に暴力被害遭遇の頻度や、遭遇確率の高い都会での習得環境が
簡単に誰にでも、制約も少なく開放されているのか?
苦労したり時間をかけたり、痛い思いやツラい思いを
味わうことを必須条件とすることなく習得できるのか?
言ってみれば本当に都合の良い、きつい労力も無しの
お手軽な護身術習得が可能であれば理想的ですよね?
そんな都合の良い条件のもとで、誰でもが無理な負担や
苦労もせず、学ぶことができる理想的な護身術は
果たして存在するのか?
そういう疑問が生じても、当然といえば当然でしょう。
タイトルでもお伝えしたとおり、生半可な護身術は
かえって危険を増大させます。
俗に言う、生兵法はけがのもと。
なので中途半端な護身術は「危険」ということを理解した上で
護身術技法の選択についてお伝えしたいと思います。
現代における環境で、護身術を必要とする状況から
最適で身に付けられそうな護身術を考えてみます。
現代社会で求められる最適な護身術とは?
飛び道具を別にして、暴力をもって攻撃してくる相手が
手にして襲ってくる現代社会の武器と言えば、包丁・ナイフ類か
アイスピック・千枚通しなど、尖端の鋭利な得物か
金属バットや鉄パイプ、木刀・竹刀など棒状の打撃用武器が
想定しうる暴力被害の武器となりますよね?
これらの武器の中で、最も相手との間合い(距離)が
一番遠いのが、棒状武器というのはおわかりですよね。
この棒状武器による攻撃に対して、最大の効果を出し
護身に最適な武器術を持つ護身術が「現代版護身術」の
必須条件となりそうですね。
そこから推察すると、現代社会で相手が持つ武器の長さは
約 1m前後だろうと想定することができます。
金属バットの場合でも、その長さは106.7㎝以内と決まっていて
その重さは900g以上という規格で製造されているために
この規格以上の長さのバットは自作しない限り存在しません。
木刀に至ってはもっと短いために、この1mの長さまでを
制御・制圧できる武器術が、最も有効であるということが
言えるかもしれません。
では具体的な「対武器用」の護身術要素を持つ武器術を
いくつか検証してみましょう。
まずは「剣道」から。
剣道は全国どこでも始められるほど普及しているものの
護身術で活用できるほどの腕前になるには、数年単位以上の
稽古時間と地道な努力が必要ですね。
いざという時、手元に竹刀・木刀や棒状武器があれば
とっさの時に役立つかもしれないけれど、素手の状況では
著しく護身有効性が劣ってしまうことになりそうです。
次に古武術で見られる「棒術」の場合は、古武道の道場自体が
全国的にも探すのが難しいくらい少なく、仮に近所に通える道場を
運良く見つけたとしても、ほとんどの道場や教室の棒術流派が
「形」中心の稽古であり、古流の形の伝承が目的となっていて
実戦的ではないでしょう。
また、棒の長さも六尺棒(約1.8m)が多く使用されるため
遠間の立ち合い中心となって、接近戦が苦手といえますね。
もちろん棒が手元になければ、お手上げ状態です。
ただし、棒術の中でも例外は、四尺(約1.2m)前後の
棒を使用する「杖術(じょうじゅつ)」が存在しています。
現在一般的に普及している全日本剣道連盟の「杖道」は
「形」を演じるのみの形武道なので、実戦的護身術には
なり得ないと判断します。
それでも手元に適度な長さの棒があれば、少しは効果を
発揮できるかもしれないですが、素手ではどうしようもない
というのが、偽らざる現状ですね。
薙刀(なぎなた)や槍術も、棒術や杖道と同様の問題点を
抱えているために現実的ではないといえます。
弓道の実戦的護身術の有効性となると、これは論外のことで
あえて言うまでもないでしょう。
街中を弓を携えて歩くこともですが、相手を弓で射るなどと
過剰防衛どころか、殺人未遂に問われかねない犯罪行為に
なってしまいます。たちどころに終わってしまいます。
剣術や居合い術(居合道)については玉石混淆で、現代でも
ごく少数の達人たちが指導されている著名道場で研鑽を積めば
素手でも相手を難なく制圧できる体術も身につくけれども
稽古に年月がかかり、速効性や普遍性があるとはいえませんね。
もちろん、ごく一部の道場を除いて実戦的護身術としては
学ぶ意味は見いだせないと、覚悟する必要があるでしょう。
さて、これまで紹介した武器術の欠点や不足を補いつつ
長所のみを集約した最も理想的で効果的な実戦護身術が
実は、マイナーながらも存在していました。
それが九州薩摩の西北の地に伝承されている武器術です。
独自の護身武術としての特長は「薩摩の杖」として
密かに伝えられてきたという杖術が基になっている護身術。
この護身術は杖トレと言い、ボディワークやワークアウトが
そのままダイエットにもなるという、効果もあるようです。
そしてこの杖トレ護身術の一番の特長が、中年や女性でも
気軽に取り組めるというハードルの低さに加えて
どこかに通わなくても、自宅で一人でこっそりと
習得可能であること、なんですね。
この杖トレ護身術は、速効性や実戦性に加えて
体力的にも年齢的にも、無理のできない人たちに
無理なく取り組めると言うことで、現代社会の暴力被害に
備えるための護身術として最適な護身術だと思います。
杖トレ護身術の詳細はまた、改めて投稿いたします。
現代社会で身に付けるべき護身術のまとめ
いつ、何が起こるか分からない世の中です。
勤務先や自分の部屋に、いきなり強盗が押しかけたら
いったい、どうするの?
そのことを、常に考えていなければならない物騒で
誰が被害者になっても不思議ではない、危険溢れる時代です。
ストーカー犯罪やコンビニ強盗、行きずりの無差別襲撃など
見渡せば、私たちの周りは危険だらけ!
せめて自分だけは泣くことが無いように、今から
対策を講じておきましょう。
私だけは、大丈夫!
と、言い切れるほどの準備をしておきましょうね!